ごあいさつ

この度、友枝家のホームページを立ち上げることになりました。

私どもの家は930年代の承平年間に京都祇園祠が肥後に分祠されたおり、京洛より供奉した舞楽の座を代表する家であったと伝えられております。

いつ頃から能楽に携わるようになったかは定かではございませんが、肥後の領主が加藤清正公の折、友枝大膳たいぜんが神事能をめぐり領主に反抗したという言い伝えがあります。

その後も細川藩のお抱え能役者の太夫として厚く用いられて参りました。

明治維新後の近代化の波に一時、能楽界も危機を迎えましたが※友枝三郎さぶろう(十四世喜多六平太の指南役)により「友枝会」が興され、為城ためき敏樹としきに継承され、戦後、友枝喜久夫きくおが活動の場を東京に移し今日に至っております。(※明治初頭。昭世の曽祖父)

現在は私、友枝昭世あきよが当主となり雄人たけひと真也しんやとその次世代に継承し続け、能楽という日本文化の一端を担っております。

この度のホームページ立ち上げによって、より一層多くの皆様に能楽の素晴らしさを知っていただくとともに、能楽の正統たるものを「友枝家の能」によって後世に伝えていくことに役立たせたいと考えております。

演能活動は勿論のこと、絶えず新しい発信を続ける努力をして参る所存でございます。ぜひともご高覧たまわりたく、ごあいさつとさせていただきます。

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