能の魅力を知る 仇討ちの光と影 2017年5月13日・7月28日開催

開催終了 2017年5月13日・7月28日 5月13日13:00(12:30開場)・7月28日19:00(18:30開場) セルリアンタワー能楽堂

能の魅力を知る 仇討ちの光と影

セルリアンタワー能楽堂企画公演 仇討ちの光と影

今年は仇討ちがテーマになりました。 曽我物語は仇討ちのお話として、とても有名です。お能にもいくつか曽我兄弟にまつわる演目があります。今回はその中から小袖曽我、夜討曽我、禅師曽我の三曲に注目して見ました。普段は一曲、一曲お楽しみいただいていますが、この三曲を時系列で並べて演出を考え、小袖曽我、夜討曽我の二曲にまとめて見ました。それにより、普段はシテが中心としてストーリーが進む能楽の構成が、登場人物それぞれの背景やキャラクターにより、鎌倉武士の本懐やその宿命により翻弄される周囲の人々の哀しみがより強く浮彫にされると思っております。

また小袖曽我は題名に小袖とありながら形見の小袖を扱う場面が普段は割愛されております。喜多流独特の小書(特別演出)物着により小袖の場面を加え、親子の別離も強調致します。
また7月の望月は、同じ仇討ちでも全く違う演目です。父親を従兄弟に殺された息子とその母が一族を根絶やしにしようとする追手から逃げて放浪の旅に出ています。その途中で取った宿の亭主は、父親の家来でした。彼もまた追手から逃れる為に身分を変えていたのでした。思わぬ偶然に三人は涙にくれますが、そこにまた運命的に父親の仇の従兄弟が泊まることとなり、一気に仇討ちへと加速します。幼い頃から仇討ちを宿命づけられていた兄弟の末期と、追手から逃れ、仇討ちなど予想だにしていなかった親子のその後。同じ仇討ちでも、生死の行末は全く違いました。我々日本人は仇討ちを好みますがその両面、光と影ゆえの人気なのかもしれません。どうぞご高覧くださいませ。

能の魅力を知る 仇討ちの光と影

2017年5月13日(土)13:00開演
能 小袖曽我 物着
能 夜討曽我
-特別演出によるー 
配役 
曽我十郎祐成:中村邦生
曽我五郎時致:友枝雄人
母:大村定 他
狂言 朝比奈 山本泰太郎
2017年7月28日(金)
解説 金子直樹
能 望月 シテ友枝雄人 
ワキ宝生欣哉

於 セルリアンタワー能楽堂

2017年5月13日・7月28日
5月13日13:00(12:30開場)・7月28日19:00(18:30開場)

5月13日
S席8,500円
A席6,500円
B席5,000円
学生席(桟敷)3,500円
7月28日
S席7,000円
A席6,000円
B席5,000円
学生席(桟敷)3,500円
★両日同時購入の場合通し割引あり。
(通し割引チケット・学生席はセルリアンタワー能楽堂でのみお取り扱い)

チケット発売・申込開始

2017年2月13日(月)

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Bunkamuraチケットセンター

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