開催終了 2018年9月24日(月・祝) 14時開演(13時開場) セルリアンタワー能楽堂
觀ノ会 第一回公演「枕慈童」ふたりの慈童・ふたつの舞台
友枝雄人・花人 桐谷美香
「枕慈童」
この度、青柳恵介氏をはじめとする觀ノ会発起人の皆様からお声掛けを頂き、第一回の立ち上げ公演に参加させて頂くことになりました。日本の古典・伝統芸能の要とされる能楽について、現代の視点からその存在を考えるという会です。
古典という時の流れに左右されない普遍の力に対して、無意識になりかけている我々現代人の感性を呼び覚まし、またこれから訪れる時代性にも挑戦するという趣旨に、微力ながら私も挑んでまいりたいと思います。
立ち上げの第一回は、公演頻度も高い秋の名曲「枕慈童」。
不老長寿の歓びを舞う姿が本曲の主題とされ、多くの能楽ファンの持つイメージでもあります。しかし、何度か舞わせて頂くなかで、シテの初句の中には単純な祝曲としてだけでは捉えきれないものが存在する気がしておりました。前段が省略されている現在の演出から、作曲当時の趣を探し出すべく、花人である桐谷美香氏のお力添えをお願い致しました。
「見えないものを視覚化する」という桐谷氏の舞台美術で、本曲の持つ重層的な世界をつくりだす試みです。どうぞご期待くださいませ。
合わせて予告動画もご覧ください。