NEW! 2026年4月25日(土) 14時開演(開場12時) セルリアンタワー能楽堂
觀ノ会第九回公演「頼政」— 歌人源三位 ・武将頼政 —
友枝雄人「頼政」— 歌人源三位・武将頼政 —
埋木の花咲くこともなかりしに
源三位(げんざんみ)頼政、これは通称で正しく従三位まで登り詰めた武将です。
觀ノ会第九回ではこの「頼政」を選曲いたしました。
世阿弥は武将を描く時には、歌枕や季節の風情なども織り込むと、その曲の深みが増すと考えていたようです。ものの哀れを尊む世界観だと思います。
そのような感性に、頼政という武将は最適な人物だったと思われます。
清和源氏の流れを汲み、その知性から皇室、また清盛とも親交があり、和歌の才では勅撰和歌集にも取り上げられるほどの実力。
とそれ故に異例の出世をした頼政は、かたや鵺退治の伝説が伝わる程の猛者であり、最後は宇治川のほとり、平等院にて壮絶な終わりを迎えます。
世阿弥は当然の如く、宇治川の風情、頼政の歌などを上手く取り入れて本曲を作能しました。
修羅能の中でも柔と剛を巧みに織り交ぜた演目です。
また頼政を取り上げた演目には「鵺」もございます。
本曲の見どころは、退治された鵺の亡魂が頼政が自分を退治する場面を体現するところです。
「頼政」もまた敵将の田原忠綱が馬を泳がせながら宇治川の激流を乗り越え、自陣に攻め込んで来る場面を、頼政の霊が舞台に繰り広げる所が、クライマックスになっております。
現世の最後を、相手方に成り変わり舞台に繰り広げる能独特の表現の面白さを「鵺」の舞囃子と共にご覧いただきます。
当日は数寄屋にて、本番使用予定の面や装束も展示いたします。
「頼政」はその人物像がしっかりしている故に、いわゆる専用面「頼政」を使用します。この曲にしか使用しない面ですが、色々な表情の頼政面がございます。そしてその選択によって、装束の選び方も変わる演者の感性も、開演前にお楽しみいただきたいと思っております。
ご高覧をお待ち申し上げております。
友枝雄人
*** 面・装束展示のご案内/12:00~13:00 ******
能楽堂隣接のセルリアンタワー数寄屋にて、開演前当日使用する装束や面の展示を行います。
当日の公演チケットをお持ちの方はご入場可能でございます。
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***セルリアンタワー数寄屋席のご案内**********
数寄屋特別席からの観能をお楽しみいただきます。上演後は演者が広間に伺い茶話会を行います。
茶話会では演者の思いや、演能後の考えをお話し。お客様からのご質問にもお伝えし、また装束や能面にも触れていただきます。
茶話会の際には和菓子やお茶のご提供をしゆったりとした雰囲気の中で演者と交流していただきます。
限定の座席数となります。是非お求めください。


友枝雄人事務局
觀ノ会第九回公演「頼政」— 歌人源三位 ・武将頼政 —
舞囃子
「鵺」友枝雄人
觀ノ座
「品格と雅と武勇と」
村上湛(演劇評論家)
青柳恵介(評論家/觀ノ会発起人代表)
能「頼政」
シテ 友枝雄人
ワキ 宝生欣哉
アイ 高澤祐介
笛 栗林祐輔
小鼓 成田達志
大鼓 大倉慶乃助
主催:オフィスミヤガワ
於 セルリアンタワー能楽堂
2026年4月25日(土)
14時開演(開場12時)
数寄屋席15,000円(数寄屋内特別席)
SS席12,000円(正面席1・2列目)
S席10,000円(正面席3列目以降)
A席8,000円(脇正面席・中正面席)
B席6,000円(中正面席)
C席4,000円(桟敷席)
チケット発売・申込開始
2026年1月25日(日)10:00~




