2016年8月5日

「安宅」公演に向けて-鼎談

いよいよ、8月に入り五蘊会も近くなって参りました。

先日、当日お配りするパンフレットに掲載する為に、成城大学教授 大谷節子先生、青柳恵介会長との鼎談を収録させて頂きました。

「安宅」は能楽では人気曲ですし、歌舞伎でも有名な演目です。ただ、筋を追う内容ばかりではなく、義経記などを元に「安宅」という演目の作られ方、また中世の人々の人生観にも触れた、充実した内容になっております。特に大谷先生のおっしゃる、中世の人々の神仏に対する絶対的な信仰心という感覚は、改めて今回の舞台を勤めさせて頂く上で、大きな収穫でした。また、「安宅」の最終局面である男舞の部分も祝言、予祝であるというご意見は自分自身には考えた事もなく、本番に向けて稽古をする上で、大変有意義なご指摘となっております。

この場で全ては申し上げられませんが、当日のパンフレットにご期待くださいませ。人気曲ゆえに見逃しがちなこと、また初めてご覧になる方にもわかりやすい鼎談なりました。

まだ若干数のお席もございます。ご都合よろしい方には、是非ご高覧賜りたいと思っております。

友枝 雄人