觀ノ会第八回公演「定家」

一味の雨 執心からの解脱か、解脱への執心か

2024年10月21日掲載

出演

シテ 友枝雄人
ワキ 宝生欣哉
アイ 山本則重
笛  竹市学
小鼓 成田達志
大鼓 亀井洋祐
地頭 香川靖嗣

制作

撮影:鍋島徳恭

能「定家」は勅撰和歌集である『新古今和歌集』の選者である定家卿が当時歌人として才能を高く評価された式子内親王と深い契りを結び、それが世に知られて内親王は深く苦悩し、定家卿の思いは内親王の死後に蔦葛となって内親王の墓に這い纏わりついたという物語です。能では定家は一切登場せず、シテの式子内親王が登場するだけです。男の深い執心に苦しめられるシテを通して執心からの解脱とは何かを描いていますが、内親王が墓に戻る最後の場面は解脱の意味を改めて問いかけています。

上演:2025年4月26日(土)14時開演(正午開場)
会場:セルリアンタワー能楽堂
前売開始:2025年1月27日(月)午前10時
チケット申込み:友枝家の能  https://tomoeda-kai.com/schedule-noh/6023/

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