お能の質問箱

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中村 さん (大阪府河内長野市  50代 女性)

高齢の父が以前テレビで観た能の演目名を知りたいと言い出し、お尋ねします。
能舞台上に小さな小屋組みがあり、おじいさんが歳月を重ね、どんどん年老いていく様を演じていたそうです。台詞が「春が過ぎ、夏が来て、また春が来て、鳥が鳴き‥‥」みたいな感じで、おじいさんが柱に寄りかかったり、倒れこんだりして、起き上がるたびに徐々に年老いていく様子が分かったと言います。
その演目が何か、または何かの一部だったのか、まったくわからないのですが、人間国宝の方が舞ってらっしゃったことだけははっきり覚えています。
もう一度観たいと言うのですが、演目名もわからず困っています。
内容に関してこれだけのヒント(?)しかなく申し訳ありませんが、演目名はわかるでしょうか?

返信が遅くなり申し訳ありませんでした。
実は、お尋ねの内容にぴったりと沿う演目は思い付きませんでした。
ただ、以下の点に合致する演目があります。
・舞台の上に小屋組がある
・季節や年月が過ぎる演出
・柱に寄りかかったり、倒れたりする

この点から「邯鄲」という中国の故事に由来した演目が思い浮かびました。
ただ主人公は、青年の役で老人ではない点がお尋ねと異なります。
「邯鄲」は中国の邯鄲の夢、という故事に由来した演目で完成度も高く、能楽の中でも人気曲でもあります。

観能のご参考になれば幸いです。

友枝雄人

2019年8月27日更新