觀ノ会 第二回公演「花筐」彷徨わぬ狂女 2019年3月31日(日)開催

お知らせ

SS席・S席完売いたしました。

開催終了 2019年3月31日(日) 14時開演(13時開場) セルリアンタワー能楽堂

觀ノ会 第二回公演「花筐」彷徨わぬ狂女

友枝雄人「花筐」

第二回 觀ノ会に向けて

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨秋立ち上げ公演をさせていただきました「觀ノ会」、第二回は平成年度最後の日、3月31日の日曜日に公演をさせていただきます。
能の演目を深く読み解き、見所の皆様と共に能を深く味わうことを目的としたこの会、今回の演目は「花筐」です。
武烈天皇の御代を急遽受け継ぐことになった継体天皇にまつわる話を題材とした本曲は、その中心に「李夫人の曲舞」という舞を据えて演出されております。世阿弥の父、観阿弥が能を作るにあたり取り入れた、当時大衆に広まっていた曲舞。観阿弥のこのアイデアは、能の音楽性を高めるだけでなく、その後の息子の世阿弥やそのほかの能作者達へ大きな影響を及ぼし、今日まで能楽が絶えることなく伝えられた礎となりました。

越前国で平穏な日々を過ごしていた男大迹皇子(おおあとめのおうじ)の恋人である照日の前は、継体天皇となった皇子への想いを抑えきれずに都に上ります。
能の演目に多くある狂女物は、消え失せてしまった想う人を探して彷徨いますが、本曲では元より迷うことなく想う人のいる場所に向かいます。目的の要は、雲の上の人となってしまった恋人に、いかにして再びその存在を認めてもらうか、という点になります。
ここに「李夫人の曲舞」という演出が大きく役立っているのではないか、という観点に立ち、本曲を読み解いてまいります。
漢の武帝と李夫人との死別をテーマにした舞をシテに舞わさせる演出が、継体天皇と照日の前との再会にどの様に繋がるのか、これは観る側にも演じる側にも重要な着眼点となります。
また今回は、題名にもなっている花筐にも焦点を当て、通常使用されているものとは異なる竹籠を使用して、都へ上る皇子が照日の前に残した形見に、皇子の強い意志を読み解き、そこに彼女が都へ上る勇気を得た理由があると考えております。
どうぞご期待くださいませ。

 

 

 

 

觀ノ会 第二回公演「花筐」彷徨わぬ狂女

独調 友枝雄人×成田達志
鼎談~「和」に取り込まれた「漢」~
   渡辺保
   青柳恵介
   山田尚子
能「花筐」
シテ 友枝雄人
地頭 香川靖嗣
ワキ 大日方寛

終演16:30頃予定


於 セルリアンタワー能楽堂

2019年3月31日(日)
14時開演(13時開場)

SS席12,000円
(正面席1列・2列)
S席10,000円
(正面席3列目以降)
A席8,000円
(脇正面席)
B席6,000円
(中正面席)
C席4,000円
(桟敷席)
金田中での昼会席付きのプランもございます。詳細は友枝事務局までお問合せください。
(正面金田中特別席での観能とご昼食のセット1名様28,000円)

当公演のチケット販売は終了いたしました。