第46回喜多流青年能

友枝雄太郎「雷電」

この度、第46回青年能にて「雷電」を勤めさせていただきます。

現在、喜多流では青年能の同人である私たちを、何人かの先生方が交代で稽古してくださっています。
そういった環境を整えてくださるのはとてもありがたいことです。ただ、その稽古を見てもらえる日常に慣れてしまい、漠然と稽古に行くだけになっていないだろうかと最近ふと思いました。大学生活の四年間は本当にあっという間で、やり切れないことも多かったです。今から四年間も漠然と稽古をしていれば瞬く間に時間が過ぎてしまうのではないかと、この稽古を始める際に気付かされました。

「雷電」のような身体を使った型が多い曲は若いうちに稽古をしておくことが大事だと言われています。当たり前のことかもしれませんが、稽古することで安心するのではなく、毎回何かしら意識を持って取り組んでいけたらと思います。

まだまだお目だるい点も多いかと思いますが、ご来場いただけましたら幸いでございます。

友枝雄太郎