喜多流自主公演8月公演「班女」
ついついお手軽なSNSばかり更新していて(それでも滅多にアップしないのですが)すっかりこちらのブログはご無沙汰です。本日は8月20日(日)喜多流自主公演8月公演のご紹介です。この公演で私は能「班女」のシテを勤めます。班女は大好きな能の一つで10年ほど前に一度舞ったことがあります。
「班女」は世阿弥作の能といわれ、元々は班女と呼ばれた前漢時代の女性が作った「怨歌行」という漢詩をベースに作られた、日本の野上の宿の花子と呼ばれる遊女の切ない恋の物語です。
この写真はその十年程前の写真ですが紙焼き(!)をスキャンしたのでちょっと画質が悪いですね。唐織を「肩脱ぎ」という状態で来ており、これはこの曲の場合は狂女であることを表しています。
ちなみにその折にこの曲を紹介するためのブログの記事があったので敢えてここにリンクを貼ってみます。3回あってちょっと長いのですが、それだけ班女は中身の濃い、味わい深い能といえると思います。
班女の詞章はこちら
班女鑑賞にあたっての講座をyoutubeに上げました。1から3まで全部で40分ほどです。よろしければご覧ください。
またこの日の最初の曲は粟谷明生師の「敦盛」、留メには粟谷充雄師の「葵上」と名曲揃えかつお腹いっぱいのラインナップです。夏の暑さを忘れにぜひ銀座の観世能楽堂にお越しください。なおチケットのお申込み・お問合せはdesk-shinya@tomoeda-kai.comまでご遠慮なくどうぞ。
番組の詳細は以下に。
友枝 真也